がすてなーにのススメ 其ノ弐拾壱
~ガス管のヒミツを探ろう~
お知らせ
2022/03/11
皆さん、こんにちは
チョコレートが大好きなコミュニケーター❝だん❞です。
3月といえば、もうすぐホワイトデーですね!
ホワイトデー。英語に訳すと「白い日」ですが
どうして、そう呼ばれているんでしょうね?
一説によると、かつてはバレンタインのお返しとして贈られていた品の名前から
「マシュマロデー」「フラワーデー」「クッキーデー」など、様々な呼び名があったそうですが
"白"という色には純潔なイメージがあり、若者の愛にピッタリだったことから
「ホワイトデー」という呼び名が広まり、定着したと言われています。
さて今回は、そんな"色"が特徴的な科学館のあるものを紹介します!
それがこちら!!
たくさんある黄色い筒のようなもの。皆さんは何だか知っていますか?
これは館内の展示物で、家や街に都市ガスを送るためのガス管です。
しかも驚くべきことに、サンプルや模型ではなく、色も素材も本物なんです!
私たちが普段の生活で使っている都市ガスは
LNG基地で作られ、ガス管の中を圧力をかけて届けられています。
中でもこの黄色いガス管は、家や街の近くにある低圧ガス管です。
生活を支える身近な存在ですが、地面の下を通っているので
普段、私たちが目にする機会は滅多にないものでもあるのです。
プラスチックの一種「ポリエチレン」が原材料であることから
ポリエチレン管とも呼ばれ、非常に軽いのが特徴です。
特に注目してほしいのが、その色!!
非常に目立つ鮮やかな黄色をしていますね。
人目につかない地面の下にあるのに、何故こんなに目立つ色なのか??
理由は様々ですが、その一つに“低コスト化”が挙げられます。
昔は、緑色のポリエチレン管を使用していましたが
・海外のポリエチレン管は黄色が一般的だった。
・原材料のポリエチレン樹脂が黄色に着色済みだった。
という理由から
需要が日本の10倍以上あり、海外製の原材料も使えるため
日本より安価で調達できる現在の黄色になりました。
加えて、地下でガス管の工事をする際により目立つため、作業しやすいというメリットも生まれています。
↑緑色だった頃のポリエチレン管 ↑現在のポリエチレン管
『でも、軽いプラスチック素材のガス管って…耐久力は大丈夫なの?』
・・・・・・と思った方!
侮るなかれ、このポリエチレン管
実は、すごい耐久性を秘めているんです!!
ポリエチレン管を機械で上下に引っ張っていくと・・・・?
なんと、元の長さの約3倍まで伸ばすことができました!
そのため、東日本大震災のような地震で、地中に強い力が加わっても耐えることができ
万が一にも、地上にガスが漏れないように防災対策がされているのです。
このことが、ガスを安全に使うための仕組みとして役立っています。
しかし、ポリエチレン管の秘密はこれだけではありません!!
ポリエチレン管には他にどんな秘密があるのか
皆さん、気になりませんか?