がすてなーにのススメ 其ノ拾四
~すべての人が生き生きと過ごすための工夫とは?~
お知らせ
2021/08/20
こんにちは!
毎日暑い日が続いていますね。
暑いのは苦手ですが、大好きなスイカが美味しく食べられてハッピーな、コミュニケーターのマエです。
さて、オリンピックも終わり8月24日からは、パラリンピックが開催されますね!
パラリンピックの競技も楽しみですが、開催都市によって異なるメダルのデザインも注目したいポイントです。
東京パラリンピックのメダルのデザインを調べてみたら、扇をモチーフにした日本らしい素敵なデザインでしたよ。
メダルには、テレビでぱっと見るだけでは気が付かない工夫もありました。
例えば「TOKYO2020」の文字がおもて面に点字で表記されていたり、金、銀、銅メダルの違いが手で触れてわかるよう、金メダルには1つ、銀メダルには2つ、銅メダルには3つ、円形のくぼみがメダル側面に施されています。
この円形のくぼみは大会史上初の仕様だそうです!
東京パラリンピックの公式サイトで紹介しています。良かったらチェックしてみて下さいね。
そういえば、頭を洗う時に使うシャンプーのボトルにも、手で触れて分かるようにギザギザの突起が付いているのをご存じですか?
パラリンピックメダルの円形のくぼみのように、視覚障がいの方が触って分かりやすいですし、そうでない方でも、泡が入らないように目をつぶって洗髪する時に役立ちますね。
私はシャンプーとリンスのボトルが似ていて間違えそうになる事があるので、ボトルのギザギザがとても便利に感じています。
私たちの周りには障がいの有無だけではなく、大人、子ども、男の人、女の人、高齢者、国籍など、さまざまな違いを持つ人が生活しています。
シャンプーのボトルのギザギザのように、色々な人が使いやすい物って良いですよね。
みなさんは、ユニバーサルデザインという言葉を聞いた事がありますか?
ユニバーサルデザインとは、さまざまな人が一緒に、より便利に使えるように、製品や空間や環境をデザインしていこう!という考え方とそれをベースに作られた物や環境をいいます。
シャンプーのギザギザもユニバーサルデザインなのです。
他にも身近なところにユニバーサルデザインはたくさんありますよ。
例えば、みなさんがきっと見たことがあるコレ
見たことがありますよね!
外出先でお手洗いに行きたくなった時、無意識にこのマークを探しませんか?
これは、ピクトグラムといって、何らかの情報や注意を示すために表示される視覚記号のひとつです。
これなら、まだ字が読めない子どもや外国から来た方でも、すぐに「トイレだ!」と分かりますよね。
ほかにも、駅にある幅の広い改札口! 幅が広いとベビーカー連れの方や車いすの方も通りやすいですよね。
そして、がすてなーににも、だれもが利用しやすく楽しんでいただける施設として、館内にユニバーサルデザインがたくさんあります!
がすてなーにのユニバーサル化①
だれもが見やすい展示パネル
館内の展示パネルは、大人、子ども、車いす、すべての方に見やすい高さです。
また、ユニバーサルフォントを使用し、色弱の方でも判りやすい配色で作成されています。
がすてなーにのユニバーサル化②
だれでもトイレ
こちらのだれでもトイレは、使いやすさにこだわったトイレです。
引き戸になっていて車いすの方でも開けやすく、中も広いです。
介添えの方も一緒に入れますし、ベビーカーも入れる広さなので、赤ちゃん連れの方も便利にお使いいただけます。
また、体を支える力が入りにくい方が使いやすいように、便器に背もたれが設置されています。そして、手洗いも座ったまま使いやすい位置にあります。
館内には、他にも多くの人が使いやすい工夫がされています。
ご来館の際は、探してみて下さいね。
そして、そんなユニバーサルデザインについてもっと知ることができる展示があります。
それがこちらの展示
「ユニバーサルってなーに?」です。
注) 「ユニバーサルってなーに?」では、車いすや高齢者装具を使用した疑似体験ができますが、現在新型コロナウィルス感染防止の為、車いす、高齢者装具の使用を休止しております。
こちらの展示を体験し、ユニバーサルデザインを探したり、みんなが暮らしやすいまちにはどのような工夫がされているのか考える事が出来ますよ。
しかし、いくら優れた設備や環境があっても私たち一人ひとりが多様な人々に向き合う心がなければ、よりよい社会にはならないと私は思います。
どうしたらさまざまな違いを持つ人同士が、支えあっていきいきと暮らしていけるでしょうか?
私たちコミュニケーターと一緒に考えてみませんか?
がすてなーには、現在臨時休館中ですが、再開したら是非遊びに来てくださいね!